ダビスタ97には少なくとも2つのROMバージョン(CD-ROM内のDSPS.EXEの日付が1997/06/25のものと1997/07/22のもの)が存在する。
さらに他のバージョンが存在する可能性もあるが、ここでは便宜上前者を初期ROM、後者を後期ROMと呼称することにする。
今のところ判明している初期ROMと後期ROMの違いは以下の通り。
海外レース出走条件の違い
海外レースのオファーが来るには
- 出走条件G1(オークス、ダービー、菊花賞、エリザベス女王杯、天皇賞春、天皇賞秋、宝塚記念、ジャパンカップ、有馬記念、凱旋門賞、キングジョージ、アーリントンミリオン)を3勝以上、かつオファーが来る週から8週以内にある出走条件G1を優勝済み、かつそこからレースに出ていない。
- 無敗馬、かつオファーが来る週から8週以内にある出走条件G1を優勝済み、かつそこからレースに出ていない。
のどちらかの条件を満たしたうえでオファーが来る週(キングジョージ:6月4週、アーリントン:8月1週、凱旋門賞:9月1週)に入厩している必要があるのだが、初期ROMの方ではプログラムミスで2つ目の条件の方が無効となっている。(無敗馬ではなく1勝馬(オークス優勝済み)という不可能な条件になってしまっている)
後期ROMでは修正済み。
当日輸送残存バグ
このゲームの当日輸送の処理は
- 当日輸送となるレースに登録すると当日輸送フラグがONになる。
- パドック前の処理で当日輸送フラグがONなら体重減や輸送負けの判定を行う。
という形になっているのだが、初期ROMではこの当日輸送フラグはなぜか「次の(当日輸送にならない)レースに手動で登録する(おまかせ出走だと駄目)」まで解除されない。
このためおまかせ状態で「当日輸送のレース→輸送なしのレース」と続けて出走した場合、後者のレースの方も当日輸送の扱いになってしまう。(体重減や輸送負け判定もしっかり行われる)
常に自分で登録していれば問題ないと思いきや、海外レースでも引っかかるので注意が必要。
(例えば「宝塚記念に当日輸送→凱旋門賞」のローテで、10月1週の体重をメモしておいてレース後に競争成績一覧の体重と比較すると4~6kg減となっているのが確認できる)
回避するには海外遠征より前に当日輸送にならないレースに登録する必要がある。(最後まで登録しなくても「乗り役は誰にしましょう」まで進んだらキャンセルしてよい)
後期ROMでは修正済み。(週送りで当日輸送フラグが解除されるように変更された)
血統ミス
初期ROMではフジノナデシコ(繁殖牝馬ID=205)の父父母父がTornado(本来はVictrix)になっているミスがあったのだが後期ROMでは修正されている。