BCのレース中能力計算処理(レース開始まで)
まとめ
かなり長い処理なので主要な部分だけ抜粋すると
- SP補正の関係上、BCでは5歳登録が最も有利となる。
- 健康の値に依存した確率で調子が1段階下がることがある。健康が高いほど調子が下がりにくくなり、健康7なら0%になる。
- 乗り替わりだとレース中気性が5下がる。
- ベスト体重より太っているとレース中SPが、痩せているとレース中STが削られる。
- [500 ÷ パスワード内の気性値 (小数点以下切り上げ)]% の確率で(スピイレ or 超絶好調)となる。(気性5以下なら100%)
- (スピイレ or 超絶好調)となるパターンに入った場合、パスワード内の気性値(レース中気性ではない)が偶数なら100%スピイレになり、奇数ならそれぞれ50%の確率でスピイレ、超絶好調のどちらかとなる。
- スピイレではレース中SPが34%ダウン、超絶好調ではレース中SPが10%アップする。
- 気性がどんな値でもスピイレ確率は0にはならないので、スピイレを確実に回避できる気性は存在しないと言える。
- [A × 2 – 20]% の確率でイレ込み状態になる。
- A = 1000 ÷ レース中気性 (小数点以下切り上げ)
- イレ込み状態になるとレース中STが1/2になり、道中かかりやすくなる。
抜粋ここまで。
レース中能力の初期値をセット
- まずパスワード内のSP、ST、勝負根性、気性の値をそのままレース中SP、ST、勝負根性、気性の値にセットする。
- パスワード内の人気の値 + 通算勝利回数 × (通算勝利回数 ÷ 通算出走回数) (小数点以下切り捨て) をレース中人気の値にセットする。
- 全ての馬の指示戦法に前走の脚質をセットする。
調子ランクの決定
全ての馬の調子ランク=4とする。(BC登録時の調子は無関係)
輸送負け判定(BCでは常に行う)
健康の値により以下の確率で調子ランクが1ダウンする。ここで調子がダウンするとベスト体重でも盛り塩が乗らなくなる。(いわゆる塩飛び)
健康 | 調子が下がる確率 |
0 | 90% |
1 | 55% |
2 | 35% |
3 | 25% |
4 | 15% |
5 | 10% |
6 | 5% |
7 | 0% |
追い切り、休み明けによる補正
- BCでは水曜未調教で登録しても調子に影響はない。
- 休み明けはBC登録時の気性値の方がダウンしているのでここでの補正はなし。
調子ランクによるレース中勝負根性の補正
調子ランクの値により、レース中勝負根性の値に以下の補正係数を掛ける。
(小数点以下切り捨て)
調子ランク | 補正係数 |
0 | 0.4 |
1 | 0.65 |
2 | 0.85 |
3 | 0.95 |
4 | 1 |
調子ランクによるレース中SPの補正(スピイレ、超絶)
[500 ÷ パスワード内の気性値 (小数点以下切り上げ)]% の確率で(スピイレ or 超絶好調)となる。(気性5以下なら100%)
- (スピイレ or 超絶好調)となるパターンに入った場合、パスワード内の気性値(レース中気性ではない)が偶数なら100%スピイレになり、奇数ならそれぞれ50%の確率でスピイレ、超絶好調のどちらかとなる。
- (スピイレ or 超絶好調)となるパターンに入らなかった場合、調子ランクの値がそのまま使用される。
調子ランクの値もしくはスピイレ、超絶好調により、レース中SPの値に以下の補正係数を掛ける。(小数点以下切り捨て)
調子ランク | 補正係数 |
スピイレ | 0.66 |
0 | 0.66 |
1 | 0.8 |
2 | 0.9 |
3 | 0.96 |
4 | 1 |
超絶好調 | 1.1 |
ダート適性によるレース中SPの補正
ダートレースの場合に限り、ダート適性と馬場状態によりレース中SPの値に以下の補正係数を掛ける。(小数点以下切り捨て)
ダート適性 | 良 | 稍重 | 重 | 不良 |
0 | 0.7 | 0.8 | 0.85 | 0.7 |
1 | 0.85 | 0.9 | 0.95 | 0.85 |
2 | 1 | 1 | 1 | 1 |
3 | 1.15 | 1.1 | 1.05 | 1.15 |
4 | 1.3 | 1.2 | 1.15 | 1.3 |
5 | 1.5 | 1.3 | 1.25 | 1.5 |
乗り替わりによる気性補正
他の馬に奪われる形で乗り替わりが起こった場合、レース中気性-5
馬体重によるレース中SP、STの補正
- 馬体重によりレース中SP、STに以下の補正がかかる。
- この補正はBC登録時のSP、ST減とはまた別なのでベスト体重から外れていると二重に能力が削られることになる。
馬体重 | 補正の内容 |
ベスト-2kg以下 | レース中ST-1 |
ベスト | 増減なし |
ベスト+2kg以上 | レース中SP-1 |
騎手ランクによるレース中人気の補正
全ての出走馬に、騎手ランクによりレース中人気に以下の補正値を加算する。
騎手ランク | 人気補正 |
S | +8 |
A | +5 |
B | +3 |
C | +1 |
D以下 | 0 |
イレ込み判定
- ここまでの計算でレース中気性がマイナスになっている場合、レース中気性=0に修正される。
- レース中気性の値により、以下の確率でイレ込み状態となる。
- BCでのイレ込み率 = [A × 2 – 20]%
- A = 1000 ÷ レース中気性 (小数点以下切り上げ)
- イレ込み状態になるとレース中STが1/2 (小数点以下切り捨て)になり、道中かかりやすくなる。
- イレ込み状態になっても予想印には影響しない。
馬場状態によるレース中SP、人気の補正
- ダートの馬場状態は以下の芝基準の馬場状態に変換する。
ダ良→芝不良、ダ稍重→芝重、ダ重→芝稍重、ダ不良→芝重 - 芝基準の馬場状態により、レース中SP値に以下のような補正を行う。
馬場状態によるSP補正閾値=(良:100、稍重:60、重:40、不良:20)
馬場状態による補正係数=(良:1/1、稍重:1/2、重:1/3、不良:1/4) として
- レース中SP < 馬場状態によるSP補正閾値 ならレース中SPは変化しない。
- レース中SP >= 馬場状態によるSP補正閾値 なら
レース中SP = (レース中SP – 馬場状態によるSP補正閾値) × 馬場状態による補正係数 (小数点以下切り捨て) + 馬場状態によるSP補正閾値
となる。
- 芝基準の馬場状態により、レース中SP値に以下の値を加算する。
(良:0、稍重:+5、重:+10、不良:+15) - 芝レースで良馬場以外の場合のみ、重馬場適性によりレース中SPとレース中人気に以下の値を加算する。(ダートレースでは加算しない)
(重馬場適性=△:-3、○:0、◎:+3)
年齢、性別、斤量によるレース中SPの補正
年齢、性別、斤量によりレース中SP値に以下の補正値を加算する。(斤量の変更はしない前提)
この補正によりBCでは5歳登録が最も有利になる。
年齢 | 牡馬、騙馬 | 牝馬 |
4 | -1 | 0 |
5 | 0 | 0 |
6 | -1 | -1 |
7 | -2 | -2 |
8 | -3 | -3 |
9 | -4 | -3 |
(※計算の結果がマイナスになった場合は0に補正される。)
スタート力の計算
スタート力(0が最も好スタート、7が最も出遅れ)を以下の手順で計算する。
・好スタート率 = 騎手ランクによる固定値(S:12、A:11、B:10、C:8、D:6、E以下:2)
・出遅れ率 = ( 566 ÷ (好スタート率 + レース中気性 + 7) ) – 4 (小数点以下切り捨て)
として、ここから各スタート力の確率分子(100分率)を以下の式で計算し、(0~99)の乱数を取得することでどのパターンになるかを決める。
・スタート力0となる確率分子 = 好スタート率
・スタート力1となる確率分子 = (レース中気性 ÷ 4) + 10 (小数点以下切り捨て) …(a)
・スタート力2となる確率分子 = (レース中気性 ÷ 8) + 30 (小数点以下切り捨て) …(b)
・スタート力3となる確率分子 = 100 – (好スタート率 + (a) + (b) + 出遅れ率)
・スタート力4以下となる確率分子 = 出遅れ率
スタート力4以下となる場合は、さらに(0~3)の乱数を取得して25%ずつの確率でスタート力4~7のいずれかとなる。
パドックでの歩き方
レース中能力とは関係ないが、イレ込みの仕様に紛らわしい部分があるので記述しておく。
- パドックでの歩き方は4パターンあり、パターン3(首を下に下げている歩き方)が選択された場合、パドックでイレ込み動作をしなくなる。(あくまで動作をしなくなるだけなので、イレ込み状態による効果自体は発動する)
- パターン3以外の歩き方が選択された場合、イレ込み状態なら確実にパドックでイレ込み動作をするようになる。
- パターン3以外の歩き方が選択された場合、イレ込み状態でなくても以下の確率でパドックでイレ込み動作をするようになる。(嘘イレ)
- 嘘イレ率 = [A × 2 – 20] %
- A = 1000 ÷ レース中気性 (小数点以下切り上げ)
- 嘘イレはただの見せかけでレース中能力や予想印には影響しない(はず)。
レース距離によるレース中STの補正
補正後のレース中ST = (レース中ST × 2 ÷ A) + B (小数点以下切り捨て)
レース距離 | Aの値 | Bの値 |
1000~1200m | 6 | 70 |
1400~1500m | 5 | 68 |
1600~1700m | 4 | 65 |
1800m | 3 | 62 |
2000~2300m | 2 | 50 |
2400m以上 | 1 | 0 |
予想印の決定処理
ここまでのレース中能力計算処理(イレ込みによるST半減除く)を行った後の能力値を元に
以下の計算式で予想印の基準となる値の計算を行う。
この数値が大きい順に◎、○、▲、△の印がつく。
●小川
(レース中気性 ÷ 2 (小数点以下切り捨て) + レース中ST – 展開ボーナス) × レース中SP
※展開ボーナスは以下のように計算する。
まず全出走馬の脚質値(自在:0、逃げ:-10、先行:-5、差し:+5、追込:+10)を計算し
・展開ボーナス = (その馬の脚質値 × 平均脚質値) ÷ 2 (小数点以下切り捨て)
・平均脚質値 = 全出走馬の脚質値合計 ÷ 出走頭数 (小数点以下切り捨て)
とする。つまり他が全て逃げ馬で1頭だけ追い込み馬がいる場合やその逆など極端に他の馬の脚質と離れているケースほど印が厚くなる。
●吉田
レース中SP × レース中ST + レース中人気
●佐藤
レース中SP × レース中勝負根性
●松本
レース中SP + C × 0.01 (小数点以下切り捨て)
・A = レース中ST ÷ 2 (小数点以下切り捨て)
・B = レース中勝負根性 ÷ 4 (小数点以下切り捨て)
・C = (A + B) × (レース中気性 + 20)
●本紙
レース中人気
騎手の特殊効果によるレース中能力の補正
- 特殊効果の発動条件と内容はこちら。
- 騎手の特殊効果による補正は予想印には影響しない。
道中で引っかかる判定
- 指示戦法が追い込みの場合、100%引っかからない。
- 追い込み以外なら[(99 – レース中気性) ÷ 300]% の確率で引っかかる。
(レース中気性=99以上なら0%) - イレ込み状態なら2の条件を満たさなくても1/3の確率で引っかかる。
- イレ込み状態でなく2の条件も満たさないなら引っかからない。